からさわぎ

月曜日

朝早く起きてエビスオフィスへ。最後のリハーサルを行う。朝からネタをやることのきつさを皆感じる。お塩先生はみんなの紹介が初見なので、楽しんでいらした。何とか終えてみんなでWへ。朝ごはんを食べる。もしゃもしゃ。兄弟の話などをする。お兄ちゃんとか弟とかいいなー。
○クーアに行った人も何人かいたが、私は家に帰った。片づけやら何やらやって寝た。すごい寝てしまった。起きてアイロンかけてメイクしてまた恵比寿へ。最初はうちの物販(?)の説明。うちの会社、スーツとかも売ってるんです。なぜか自社社員にだけ。オーダーで作ってもらえるから、最初一着くらいあってもいいかと思った。しかしもはやこんなの胡散臭すぎて親には言えんなあ。まともにやってるんだけど、これだけ聞いたらだまされてると誤解されそう。ファッションについてのレクチャーを受けた。襟の角度がどうのこうの、とか裾の適切な長さはどうのこうの、とか。うちはほんとにちゃらちゃらしてますな。人は見た目が9割を地でいってます。でもこういうのって知らないから教えてもらえて得した。教えてくれたKさんはスーツの襟を立てて着ると、MSのパイロットのようだった。KくんとCちゃんはお洒落隊とされていた。隣のMくんは「あーもうそんな細かいことどうだっていいじゃん」と思っているようだった。
レクチャーの後は実際にお店を見学。10万の万年筆なんか誰が使うんかい。重そう。寺山修司の本とか置いてあった。げばげば。社長がシャンパンを飲みながら出迎えてくれた。というか偶然居合わせた、みたいにしてたけどきっと意図的だろう。シャイだから。お店見学の後は内定式。なぜか内定証明書(?)がだるまの写真で、それに目入れをしてくださいと言われた。これまた親には言えない・・・。ほんとふざけてるよなあ。しかもネタを要求されている。明らかに。みんなでしばし考える。もう星描いてドラゴンボールにすればいいじゃね?という意見が出たが、7個までしか使えないネタなのでやめた。結局格言みたいなのを一字ずつ書いていくことになった。私は「ドブで死んでも前のめり」を推したかったが、11文字なのでやめた。実際の式はこんなことやらせる割に厳粛な感じだったので、これにしなくてよかった・・。
内定式の後は乾杯を経て、懇親会。私のマネージャー面接の担当だったOさんと初めて話した。話すと気さくな可愛い感じの人で、面接の時はあんなに遠くに感じたのになあ・・・と感慨深かった。話も早々に自己紹介の準備。私だけ着替えが必要だったので控え室へ直行。着替えてみんなに見せたら「えー」とかよりも、なんか「はあー・・・」って感じだった。こういう服の人を間近に見たことがあまり無かったのかもしれない。女子たちのデジカメで記念撮影をした。採用担当のHさんがかなり興奮していておもしろかった。やっぱあの人はかなり変わっている。すごく優しい可愛いお姉さんなんだけど、変だ。
会場に出ると、「うへー」というようなどよめきが。割と女性の食いつきがよいのが興味深かった。まあ服として可愛いから。男の人は逆にどう対応していいのかわからない感じ。スカート短いしね。自己紹介を始めようとするも、プロジェクターの電源が入らない。本番て何があるかわからないなあ・・。Kやんが場をつないでいてマジ偉かった。あれはきっついだろう。無事にパワポが使えるようになって再開。もうどうにでもなれ、という感じで第一声を出したら「すげえ・・・」と言われた。ふと冷静に私は一発芸がないと思っていたけれど、これ練習すればけっこう使えるんじゃないかと思った。「お兄ちゃーん」とかさ。当初の予定では「オタク過ぎて絡みづらい」と即行スルーされるという設定だったのだが、役員のIさんがあまりにもゆるんだ顔をしていたのでコメントを振ると「○○を感じます」という、まあこの人にしか言えないわなという変態発言が出た。すげえなやっぱあの人は。誰も勝てない。というわけで自分の番は無事に終わったので後は気楽。ほんと引かれたらどうしようとか思って直前まで逃げ腰だったんだけどやってよかった。あとはAちゃんのときメモネタのデートシーンが大うけだった。何が受けるかほんと分からん。たぶんうちらはもうお互いのこと知ってるから「この人がこんなことを」っていうおかしさがあるんだけど、社員の方々にはその共通認識がないからつぼが違ったんだろう。笑いはほんと文脈によるな、というのが実感。こういう初対面系の出し物はやっぱりインパクト重視の方がよいのかも。しかも全体的に女子には甘く、男子には厳しい。まあ女子相手に「サムい」みたいな反応はマジになりすぎるからなあ。
芸が終わってからはまた歓談。カメラマンの人にたくさん写真を撮っていただいた。というか、普通にこういう格好だとおじさん受けがいいという利点があった。また、ほんとにそっち系の人にめっちゃ食いつかれた。時間が来て片付け。椅子を運んでいたらCちゃんに「ほんとにそっち系なの?」と聞かれたので返答に困った。「うん、まあ嫌いじゃない。」と答えておいた。スーツに着替えて、解散。そのまま飲みに行く。
近所の居酒屋で飲んだ。実は懇親会の時点でシャンパン4杯くらい飲んでたので、かなり眠い。Kやんが酔っ払いらしい強気さとセクハラさを発揮していてひやひやした。でも真にひやひやしたのはお塩先生。あのエピソードはないでしょ・・・。女子の信頼を一気に失っていた。Cちゃんが場を上手くフォローしていて、できるなあと思った。鍋をしたり旅行をしたりすることになった。楽しみ。周りのお客さんには多少迷惑をかけたんではないかと思う。申し訳ない。ああいう飲み方はよくない、というのが羽目をはずしていた人にもおいおい分かってもらえるといいのだが。
そんな波乱もありつつ、無事に終わって家に帰った。Aちゃんからメールがあって今日の発言を反省していたようなので、Aちゃんは何も悪いことしてないよと返事。その後Mから電話があって、またしても今日の言動を反省しているようなことを言っていたので、なぜこうも反省しなくてもちゃんとできてる人が反省するんだろうとおもしろくなった。しかしこういう人はこうやって振り返るからちゃんとできるわけで、うまくやれない人はこういうことちゃんと考えないからできないんだろうなあ・・・。家の帰り道でふと自分の言動について検証するっていう行為は必要だ。何というか内定者同期とは話し合いや研修から入ってお互いを知っているから、私が意見をはっきり言う強気なタイプという位置づけになっているのが面白いと思う。学生同士の場合はみんなでほやほや仲良くするところからだから、私のこういう面を見ることは少ないだろう。むしろ優柔不断でなあなあな性格の方が前に出ている。でも内定者同期で一緒にいると、そういうところよりもバリバリした面が前に出ているからこういう相談をされたりするんだろう。所変われば人も変わるなあ。これからわたしはどうなっていくんだろう。たのしみだ。