ケーキ忘れ女

土曜日

いったん起きて肉まんを食べる。ブランチなぞを観る。その後彼氏は勉強会に行った。15:30に待ち合わせてラクーアに行く。就活生をちらほら見かけた。プリズムホールで何かやってたのかな。銀だこでたこ焼きを食べる。銀だこのたこ焼きを食べるの何年ぶりだろう。将棋くんと付き合いたての頃、「美味しいたこ焼き屋さんがあるから行こうよ。」と銀だこに連れて行ってくれたのを思い出した。確かに美味しかった。しかしその直前にイタリア料理屋で昼ごはん食べてたのに、なぜその後たこ焼き・・・という思いは否めなかった。
ラクーアは中々面白かった。色んなお風呂があった。サウナも。しょっぱい温泉なので、切り傷とかあったら痛そうだなあと思った。テレビの観られる足湯があって、そこでグルメ番組を見た。俺のハンバーグ山本が出ていた。行きたいなあここ。お風呂を出てリラックスゾーン(?)に行く。倒れている人を見つけたので、係の人を呼んだ。彼氏と合流し、マッサージチェアのところに行く。気持ちよかったー。あれ30分くらいやって欲しい。その後ヒーリングバーデが入れるようになったので、行ってみる。水のところは入っちゃいけないなんて衝撃だった。しかも私は暑いサウナに弱いので、低温のところしか入れなかった。屋根のあるところでごろごろした。ヒーリングバーデは18歳以上しか入れないということもあって、カップルばかりで何だか隠微な雰囲気だった。そんな場所で私たちは夜何を食べようか、という話を延々としていた。
帰りに観覧者に乗ろう、と提案したら20分待ちだったので嫌だと彼氏が言う。そこで私が「別にいいよ。」と言いつつも落ち込んでしまったので、気まずい感じになる。今回のことは予定と言うほどのことはないけれど、私は予定されていたことが変更されたり無くなったりすることに弱い。結構先々のことまで勝手に頭の中で妄想しているので、それがスパッとなくなってしまうと動揺するのである。この融通が利かない性格を何とかしたいと思うんだけれど、今のところこの性質によって場が気まずくなることが多い気がする。はあ。上手く切り替えられないんだよね。私が落ち込んだことによって彼氏も憤りとへこみがないまぜになったような感じになり、ちょっとぐだぐだになる。東海林さだおを読んで何とか持ち直す。
買い物をして帰る。彼氏がオムライスを作ってくれるということなので楽しみに待つ。その間ソーセージをつまむ。久しぶりだったので美味しかった。作っている最中にケチャップが無くなったと言うので、「ケチャップが無いなんて!それなら今買いに行くよ。」と私が言ったことによってまたも場が気まずくなる。彼氏はケチャップが無くてもどうにかしようと思っていたらしいのだが、私はケチャップが一番美味しいと強固に思い込んでいた。食べ物の食べ方に関するこだわりもちょっと私は強すぎる気がする。結局私がコンビニまでケチャップを買いに行ったのだが、帰り道にふと「これが引き金で決定的に仲悪くなったりしたら、うちららしいと言うか何と言うか・・・」と思いちょっとおかしくなった。私たちに何かあるとすればやはり食べもの関係なんだろうか。
その後はなごやかに食事を楽しんだのだが、彼氏は色々思うところがあったらしくへこんでいた。私的には、気まずいことがあっても持ち直せる関係というのが新しいので「気になるところがあるからって嫌いにならないし嫌われないんだ!」と何というか地に足がついたような心持ちになったのだが(もしかして普通のカップルにとってはこんなの当たり前なのかもしれないけど、今まではそうではなかったから)、彼氏はこれまでの経験上そこを踏まえた上でやっぱりダメになってしまったこととかがあるのだろう。詳しくは知らないけれど。「そんなことくらいで嫌いにならないよ」といくら言っても、「でもそれが積み重なって知らず知らずのうちにだんだんダメになるかもしれない」という不安はぬぐいきれないのだろう。私も自分勝手なこと言って困らせたりする時に「こういうのが積み重なって・・・」って思うもん。その辺は時間が解決してくれるのを待つしかないのかもしれない。「これだけ一緒にいて大丈夫だったんだから、これから先も大丈夫だろう」という風に。それには何年かかるんだろう。