一週間遅れのおたんぞうび

金曜日

実は木曜日の夜にケーキを焼いていた。やっぱりスポンジケーキは難しい。秤が無いので、計量カップで粉とか量ってるし。とにかく焼いた。
朝、デコレーションを開始。生クリームを泡立て、苺を飾る。うちのショートケーキは生クリームにラム酒を入れる。そしてスポンジに塗るシロップにはキルシュを使う。こういうのが家の味として受け継がれていくんだなあ。チョコのプレートに字を書いて出来上がり。このシートで字が書けるっていうの、いいね。猫(ねこぢる)も描いてみた。箱に入れてリボンを結ぶ。よし。
食材とケーキと衣装を持って中目黒へ。荷物を置いて買い物に行く。夕食の食材を買う。いったん帰って、パントリーへパンを買いに行く。お茶の葉の入ったアンパンが美味しかった。きっと期間限定の商品だろう。無くならないうちにまた食べとかないと。これで準備は整った。着替えて夕食の下ごしらえをする。
そうこうしている間に彼氏が帰ってくる。私の姿を見てちょっと後ずさっていた。ホワイトデーのお花をくれた。しかもオデットの花束。さすがあの店構えだけあってセンスが良い。すんごく可愛い。しかも大きい。うーれしー。弱らないうちに水に活ける。夕食を仕上げる。グラタンとサラダ。グラタンが美味しく出来た。彼氏が「美味しいものを食べるモード」で食べていたもん。3/4くらい食べられてしまった。
しばらくごろごろして、ケーキを食べることになった。パッと箱を開けたら、手作りケーキだったので彼氏は感動してくれたようだ。だって誕生日祝いだもんね。とことんやるよ、あたしゃ。凝り性だから。ろうそくも用意してたのに、すっかり忘れて食べてしまった。途中で気付いて食べかけのケーキにろうそくをさした。あらら。まあいいか。ちゃんとお祝いが出来てよかったよかった。
二週間ぶりに彼氏に会ったのだが、バカ話をしていたらとてもリラックスできるということに気付いた。この間の面接の前日、やたら緊張していたのはこのせいもあったのかもしれない。今は春休みだから大学の友だちにも会わないし、バカ話を思いっきりするのが彼氏に会った時くらいなのである。今まではそれが当たり前だったので気付かなかったが、そういう風に思いっきり笑うことでだいぶ心がほぐれていたらしい。意外な効用を発見した。たわいもない会話を楽しむのって幸せなことなんだな。