北京ダック

火曜日

今日は人生で最大に褒められた日だった。

朝起きて、昨日買っておいたぶどうのゼリーを食べる。ナタデココ入り。スーツを着て学校へ。文献の検索の仕方を教えてもらう。というか、私立大学への紹介状を貰うのはけっこうめんどくさそうだ。最後の手段としてとっておこう。というか、ネット上に載せてくれよー。1個そうだったけど。再提出のレポートを出して、市ヶ谷へ向かう。
市ヶ谷にて内定者懇親会。何というか、思ったよりも変な人採用ばっかりで驚いた。というか、半分以上変な人(クリエイティブ)採用。ほんとにそっち方向にシフトしていくつもりなんだなあ。会社を案内してもらったが、知ってる社員さんにはあまり会えなかった。
移動して後楽園でお食事。社員さんが「このセッティングは最悪だ・・・。」と嘆いていた。まあ普通の中華料理屋だったがY社員の美意識に著しく反したらしい。料理は普通に美味しかった。新しい地平線が見えるほどじゃなかったけど。Iさんとよく話した。Aさんともっとアニメとか漫画の話がしたかった。Aさんは漫画のナウシカを読んで「おれも何かしなきゃ!」と雨の中で立ち尽くすほど衝撃を受けたらしい。ので、私は「漫画のナウシカを読んで奮起して京大に受かった人を知ってますよ。」と言ってあげた。H野ちゃんがものすごい真面目な話をしていた。ああいうタイプは大変そうだなあ。でも外見的には盛り上げ役みたいに思われてしまうんだろう。アシンメトリーな髪型がおしゃれだと思った。というか、内定者の女の子、みんなマジ可愛い。標準以上は当たり前。その中でもH光ちゃんは、ほんとに可愛かったー。あの顔パーツの配置は完璧だね。KOだし。
本社に戻って地下のバーで飲む。最初は内定者と社員さんで飲んでいたのだが、カウンターに呼ばれた辺りから流れが変な方向に・・・。最終的にはYさんとIさんに挟まれた状態で、Yさんに口説かれ、それをたしなめるIさんが「だから俺の方がいいだろ」と言ってくるという状況。おまいら・・・。手握られたり、頭を撫でられたりするという展開。つーか内定者狙っちゃダメでしょ。冗談でも。あたしはもう純情まっしぐらではないから、「あー酔っ払っちゃって。ほんとへタレねえ・・。」くらいで流すけど、もっと潔癖な女の子だったら本気で内定辞退するかもしれんよ。この会社は上の役職になればなるほど自由度高すぎ(笑)。Iさんも「女房が浮気したらどうするかって?そりゃ余計燃える!!」とか言っちゃダメでしょ。リアルちょい不良(ワル)オヤジを間近に見てしまった。そりゃ女の子と見れば口説くわな。親には言えません、この実情。
でもIさんに色々褒められてうれしかった。「生命力がある。背骨がしっかりしてると言うか。半分男なんだよなあ。おっさんでしょ、Sは。だから喋っててものすごく気が楽だもん。」と言われた。おっさんですが、何か。というか、内定者の人にも「明るくしてるけど裏に陰があるんじゃないかと思う」「バーのチーママみたいな落ち着きと色気(!あるか?)がある」と言われたり、社員の人に「テストの文章見たけど、何か海の底から上の光を見上げてるような絶望感があるよね」と言われたり、社長に「独特で病的だよね。」と言われたりと、日頃の私像とは違うことを色々言われた。まあおっさんはいつも言われてるが。別に陰なんか無いよー。これだから心理専攻はイメージが固定化しててやだなあ。でも社長に「一緒に働きたいよねーこの子。」と言われて嬉しかった。Iさんも「いいよねえ、彼女。」と何回も言ってくれたし。(何回も言ってる辺り、ただ酔っ払っているという可能性も大)でもこうやって話をしてもらえたのは偶然私だけだったので、気に入ってもらえてるのかなあという期待も持てた。まあ明日には全部忘れてるんだろうけどね。酔っぱらいなんてそんなもんです。だいぶ買い被られてるけど、その期待に追いつく実力つければこっちのもんでしょ、というポジティブな気持ちです。
しかし評価してもらえた「私は仕事で一生食ってく気がある。」という気概の部分などにまつわる「前向き」の部分は、今の彼氏に負うところが多分にあるなあと思う。今までの自分は「柔軟性(適当と紙一重)」という強さはあったけれど、それゆえに「やりたいことできればいいけど、丸の内OLになってキャピキャピ暮らすのもいいなあ」みたいな楽な方に流されるベクトルも強かった(大学2年生くらいまで)。その「柔軟性」に「前を向く・高みを目指す」という推進力が加わったのは彼氏を見てるからだと思うのだ。本当に人生の今の時期に彼氏からばしばし良い影響を受けていて、感謝している。これからは私もそういう影響を相手に与えられるようになりたいなあ。だからあなたのヘタレっぷりはなかなか好ましいけれど、今の彼氏とは別れませんよ、Yさん。
帰りはお金貰ってタクシーで帰った。ああらくちん。