わのよ

土曜日

朝、工事の音で起こされた。ドリルが自分の寝ている部屋の壁のすぐ裏に・・・。恐いよー。目玉焼き丼を食べた。卒論をぼちぼちやった。このあいだ作ったベーコンエッグのベーコンがやたらうまいと思っていたら、それは薄切りにした焼き豚だったことが判明した。うむむ・・・どうりでちょっと甘いと思った。夕飯は冷やし中華。美味しかった。
ブラックジャックをひたすら読み返している。どう読んでも手塚先生は天才だなあという感じ。話のアイデアも展開もコマ割りもメッセージの伝え方もセリフまわしも、こんなに才能発揮されてしまったら言うことはありやせん。やっぱり私はあのテルテル坊主の話が好きです。もう読み込みすぎて、最初のコマでオチを思い出してしまう。困ったもんだ。
あとノルウェイの森の上巻も見つけたので、下巻から読んでしまったが今読んでいる。私はやっぱり永沢さんがあの中では一番好きで、「紳士であることだ」のくだりでは身悶えしてしまうほどだったけれど、これもまた森田と同じで「わかるけど同意は出来ない」というジャンルだろう。永沢さんのつぼポイントは天才、努力家、性格悪い、美形、である。この「性格悪い」も好みに含まれてしまう辺りが、理解を得られない原因かと思う。いやでも悪い人ではないんだ、あの人は。ただそういう人なんだよ。
逆にワタナベくんはダメです。話し方はちょっといいけど、男の子のダメなところをぎゅっと固めたようなやつですね。ああいう人はいつまで経っても女の子のことはわかりません。それで女の子を自分でも気づかないうちに傷つけます。でもそれも仕方がないわね、という度量の大きい女の子に許されて生きていくしか道はありません。それでも「僕はこれだからダメなんだろうなあ・・」みたいなアンニュイな雰囲気を漂わせつつ、わかっちゃいるけど成長はしないまま大人になるんでしょう。でも男の子は誰しもワタナベくんみたいなところがあるし、女の子もあそこまで極端じゃないにしろ直子みたいなところがある。だからあの小説は人気があるんだろう。村上春樹自身はもっと俯瞰にいられる良い大人になっていると思うけれど、ああいう時代があったからこそああいうものを書いたんだろう。若い。